2024-02-06
相続が発生すると、遺族はさまざまな手続きを進めることになります。
しかし想定外の出来事が生じるケースもあり、そのなかでも「数次相続」はけして珍しいものではありません。
この記事では、数次相続が発生した際に慌てないよう、数次相続とはなにか、注意点や不動産の相続方法をあわせて解説します。
\お気軽にご相談ください!/
祖父が亡くなり、その手続きの最中に、祖父の遺産を相続するはずだった祖母が亡くなる、というケースがあります。
このように、相続(一次相続)の手続きの途中で次の相続(二次相続)が発生することを、数次相続といいます。
似ている言葉に「代襲相続」や「相似相続」がありますが、それぞれ意味が異なるため注意が必要です。
代襲相続とは、祖父母の相続発生時にすでに親(祖父母の子)が故人であり、子(祖父母の孫)が祖父母の財産を引き継ぐケースのように、本来相続人となるはずだった世代の下の世代が相続人となることをいいます。
一方、相似相続とは、短い期間に相次いで相続が発生することです。
数次相続では次の相続が「相続税申告の前」に発生するのに対し、相似相続では「相続税申告の後」に発生する点が異なります。
▼この記事も読まれています
相続登記とは?経費にできる相続登記の費用や注意点もご紹介!
\お気軽にご相談ください!/
数次相続で不動産を相続する際は、相続税の申告と納付の期限に注意しましょう。
一次相続の相続税を納めなくてはならない方が亡くなった場合、その方の納税義務を二次相続の相続人が引き継ぎます。
この場合、相続税の申告と納付の期限は、二次相続が発生した日から10か月以内です。
ただし一次相続でのみ相続人となる方は、相続税の申告・納付の期限は延長されません。
また、相続放棄の考え方についても注意が必要です。
どちらの相続でも相続人となる方は、それぞれの相続に対して放棄する権利を持っています。
ただし、二次相続だけ放棄するという選択肢はありません。
「どちらも相続する」「どちらも相続放棄をする」「一次相続だけ放棄する」のどれかを選ぶこととなります。
▼この記事も読まれています
不動産売却における譲渡損失とは?利用可能な特例や確定申告の流れを解説
\お気軽にご相談ください!/
まずは、各相続の相続人を確定させましょう。
発生しているすべての相続の相続人を確定させたあとでなければ、遺産分割協議は開けません。
次に、遺産分割協議を開いたり、遺言書に従ったりして、誰がどの遺産を相続するのかを決定します。
相続ごとに遺産分割協議を開く方法もありますが、まとめて協議をしたほうが相続人の負担が少ないでしょう。
ただし、遺産分割協議書は相続ごとに作成することをおすすめします。
まとめて作成すると相続の流れがわからなくなり、混乱してしまうかもしれません。
その後、相続税の申告と納付をおこない、相続登記に進みます。
まとめて手続きをすることはできず、一次相続の相続登記を済ませたうえで、二次相続の相続登記をおこなわなくてはなりません。
ただし、一次相続の相続人がひとりだけのケースでは、一次相続の相続登記を省略することができます。
▼この記事も読まれています
相続の際に行う遺産分割協議とは?トラブルや解決策もご紹介
数次相続とは、相続の手続きの途中で新たな相続が発生することをいいます。
数次相続の注意点は、二次相続の相続人は相続税の申告・納付の期限が一次相続の期限から延長される点や、二次相続のみ放棄することはできない点です。
数次相続で不動産を相続する際は、原則として相続ごとに相続登記をしなくてはなりません。
茂原市や房総半島エリアの不動産売却のことならエヌ・ビー・ホーム株式会社へ。
地域密着で住居、空家、土地の無料査定を行っております。
30年の実績と経験でお客様のお悩み解決のお手伝いをいたしますので、ぜひお問い合わせください。
不動産売却をおこなうとき、既存住宅売買瑕疵保険に加入するケースがあります。これは一見すると買主向けの保険のようですが、売主にも一定のメリットがあるため、加入を一度検討したいところです。そこで今回は、既存住宅売買瑕疵保...
2025-05-20
土地のなかには、隣地との境界線が曖昧になっているものが見受けられます。境界線が不明確なままの土地はトラブルになりやすいため、売却する前に境界を確認するのが大切です。この記事では、土地の境界線とは何か、売却時の境界の調...
2025-05-06
毎月の住宅ローンの返済が厳しくなった場合、リースバックを活用するとどのぐらいの買取価格になるのか知りたい人もいるでしょう。リースバックを検討するには、買取相場と買取後の家賃相場を知っておくと検討材料にできます。本記事...
2025-04-29
リースバックは売却した家に家賃を払い続けて住む方法なので、2種類の契約を同時に結ぶことになります。家を売るための売買契約・その家を借りて入居するための賃貸借契約書です。今回はリースバック契約を結ぶときの契約書にどのよ...
2025-04-29
不動産を売却するにあたり、不動産会社へ仲介を依頼する方は多いでしょう。この場合、担当者はどのように選べば不動産の売却がスムーズにすすむのでしょうか。ここでは不動産売却の担当者の役割とは何か、担当者の選び方として見極め...
2025-05-13
自宅を用いて現金をつくる方法には、売却後の不動産を賃貸物件として借りるリースバックがあります。リースバックのほかにも融資を用いた現金化の方法がありますが、両者は大きく異なるサービスです。今回は、リースバックと融資の審...
2025-05-13
ご自宅を売ると決めたら、まず最初に不動産会社に査定をご依頼ください。査定価格はご自宅の売り出し価格を決める際の参考になるものですが、状態の良し悪しだけでなく、書類の有無によっても金額が左右されることがあります。こちら...
2025-03-04
不動産売却を早く売りたいと検討している方や、早く売るべきなのか迷っている方は多くいます。どうして早く売りたいのか、その理由や早期売却を迫られるケースを知っておくと、売却を検討している方が早期売却の判断をするのに便利で...
2024-07-23
不動産の売却において、契約内容と実際の間に相違が発見される場合があります。このとき売り主が買い主に対して負う法的責任を契約不適合責任といいますが、以前は瑕疵担保責任と呼ばれていました。今回は、瑕疵担保責任から契約不適...
2025-01-19
不動産を相続する際の相続登記が義務化されたことをご存じですか?義務化に際して登記を怠った際の罰則も設けられているので、不動産を相続するときは忘れずに相続登記をおこないましょう。今回は、不動産相続時の相続登記が義務化さ...
2025-01-19
お墓に近い不動産の売却を検討している場合、メリットや注意点について事前に知っておきたい方も多いでしょう。この記事では、墓地が近くにある物件を売却する場合の利点や注意点について解説をしています。お墓に近い場所にある不動...
2024-12-24
一戸建ての売却を視野に入れて、不動産会社に査定の依頼を検討している方は多いでしょう。はじめて不動産の査定を受ける方は、査定の流れを事前に把握して、入念な準備を進めたいと考えているかもしれません。そこで今回は、不動産会...
2024-09-24
親が認知症などで判断能力を失い、実家を売却するために成年後見人制度の利用が必要となるケースがあります。制度について事前によく知っておけば、突然の事態に焦らずに冷静に対処できるでしょう。そこで今回は、成年後見人制度とは...
2025-05-20
相続する建物が古いものだった場合、未登記のままになっているかもしれません。未登記不動産にはさまざまなデメリットがあるため、相続のタイミングで登記を済ませてしまうのがおすすめです。この記事では、不動産が未登記になってい...
2025-05-06
土地や建物を売りたいときには、不動産会社へ依頼して買い手を探すのが一般的です。売主のなかには、物件が精神科病院に近いなど、地理的な条件によって買い手をみつけられるか心配される方がみられます。この記事では、精神科病院に...
2025-03-25
親から家や土地などの不動産を相続することを、楽しみにしている方もいるかもしれません。しかし、場合によっては維持経費ばかりがかかる「負動産」である可能性もあります。今回は、そんな負動産を相続してしまった際の処分方法、相...
2025-03-04