2023-09-26
不動産の所有者が服役中のご家族のなかには、住宅ローンの返済に行き詰まり、売却できるか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
住宅ローンの支払いが困難になった場合、対策として任意売却がありますが、服役中でも任意売却できるかご存じの方も少ないかもしれません。
この記事では、服役中の方が任意売却する際の手続きと注意点をご紹介しますので、参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
住宅ローンの返済は、服役中であっても継続しておこなわなければなりません。
返済できなくなったときは、売却を検討するなど、一般的な対処が必要です。
通常、住宅ローンを2~3か月滞納すると督促状が届き、さらに半年ほど経過すると債権者は競売手続きを開始します。
このとき、面会や手紙のやり取りで意思確認をおこない、任意売却をしたい気持ちが把握できたときは手続きが可能です。
面会できるのは原則1か月に2回、予約したご親族だけであり、面会中に契約書へのサインはできません。
そこで、司法書士がご親族と同席して今後の流れを説明し、手紙や差し入れなどにより契約書にサインする方法になります。
本来、契約は現地での立会いが基本ですが、買主の同意があれば、持ち回りでの対応も可能です。
必要書類はご親族が対応できるときは問題ありませんが、揃わないときは別の方法でおこないます。
▼この記事も読まれています
筆界未確定地は売却可能?筆界未確定の土地を売却する方法をご紹介
\お気軽にご相談ください!/
面会や差し入れには制限があり、面会する際に持ち込めるものなどの確認が必要です。
施設によって、詳細が異なる点にも注意しなければなりません。
本人確認や印鑑証明書などの必要書類に対し、ご親族が対応できる場合でも委任状は欠かせません。
契約書同様、手紙のやり取りによりおこなう点を考慮し、通常の取引よりも時間にゆとりのある計画にします。
ご親族で対応できないときは、刑務所長が本人である旨を証明する方法が通例です。
施設に対して事前に確認しておくほか、委任状が複数枚になるときは、登記手続きを依頼する司法書士を代理人とした包括委任状を利用します。
また、任意売却後の残債に関する注意点は、出所後の返済計画を立案する点です。
出所後に残債を毎月一定額支払い続けていく方法もあり、1か月に5,000~2万円を目安とした計画にします。
しかし、服役中も遅延損害金が加算されるため、出所後は残債が想像以上に増えている可能性があります。
どうしても返済できないときは、債務整理なども検討しましょう。
▼この記事も読まれています
不動産を売却するときの必要な告知書とは?書き方や注意点についてご紹介
所有者が服役中であっても、意思確認ができれば任意売却は可能です。
ただし、任意売却後の残債は出所後に返済しなくてはなりません。
負担が大きい場合は、債務整理も視野に入れましょう。
茂原市や房総半島エリアの不動産売却のことならエヌ・ビー・ホーム株式会社へ。
地域密着で住居、空家、土地の無料査定を行っております。
30年の実績と経験でお客様のお悩み解決のお手伝いをいたしますので、ぜひお問い合わせください。
隣地と高低差がある土地の売却をする場合、利点や注意すべき点について知っておきたい方も多いでしょう。この記事では、高低差がある土地のメリットやデメリット、がけ条例についても解説をしています。隣地と高さに差がある土地の売...
2024-12-24
不動産の売買時に大切となる手続きのひとつが「所有権移転登記」です。所有権移転登記をおこなうときにはさまざまな費用が発生しますが、事前に押さえておくとスムーズに手続きを済ませられるようになります。そこで今回は所有権移転...
2024-12-17
不動産の売却を依頼する前には査定が必要不可欠ですが、不動産が持つおおよその価値を売却前に言っておきたいと考える人も多くいます。このとき、物件情報を入力するだけで相場を調べられるのが、匿名査定です。本記事では、匿名査定...
2024-12-17
家は築年数が古くなるほど資産価値が下がるのが一般的ですが、例外的に買った時より高く売れるケースもあります。自分の家がその条件に当てはまる場合は、資産形成の手段として売却を検討しても良いかもしれません。そこで今回は、買...
2024-12-13
不動産売却を早く売りたいと検討している方や、早く売るべきなのか迷っている方は多くいます。どうして早く売りたいのか、その理由や早期売却を迫られるケースを知っておくと、売却を検討している方が早期売却の判断をするのに便利で...
2024-07-23
事故死や自殺、孤独死などがあった物件は「いわくつきの土地」「わけあり物件」などの噂が立つことがあり、売却が困難になるケースがあります。とはいえ「いわくつきの土地と言われているが、どうしても売却したい」と思う方もいらっ...
2024-06-11
土地・家などを売りたいと検討している方にとって、希望に近い額で購入してくれる買主がスムーズに見つかるかどうかは大きな不安のひとつでしょう。そのような不安を抱えている方は、売れなかった場合の対策についても把握しておくと...
2024-02-13
不動産売却の際には、さまざまな理由でキャンセルをしなければならないケースも起こりうるでしょう。そもそも契約解除はできるのか、またそのさいのペナルティも気になるところです。ここでは、不動産売却を途中でキャンセルする場合...
2024-02-13
お墓に近い不動産の売却を検討している場合、メリットや注意点について事前に知っておきたい方も多いでしょう。この記事では、墓地が近くにある物件を売却する場合の利点や注意点について解説をしています。お墓に近い場所にある不動...
2024-12-24
一戸建ての売却を視野に入れて、不動産会社に査定の依頼を検討している方は多いでしょう。はじめて不動産の査定を受ける方は、査定の流れを事前に把握して、入念な準備を進めたいと考えているかもしれません。そこで今回は、不動産会...
2024-09-24
不動産市場において、市場に出しても売れにくいと言われている建物がいくつかあります。今回は売れにくい建物とは何か、原因についてご紹介します。大きく分けて再建築不可、テラスハウス、賃貸併用住宅についてピックアップしている...
2024-09-10
住宅ローンを組んで購入した家には、金融機関による抵当権が設定されます。しかし完済後に抵当権抹消登記の手続きをおこなわないと、そのまま残り続けてしまう点に注意が必要です。そこで今回は抵当権抹消登記とは何か、抵当権抹消登...
2024-08-20
家族や親族が亡くなったときに生じるのが、相続関係の手続きです。手続きを進めていくうえで、遺産分割と相続の違いについて理解しておくことは重要なポイントになります。そこで今回は、遺産分割と相続はそれぞれどのようなものか、また...
2024-05-14
遺言書とは、自分の財産を生前に誰にどれだけ残すかについての意思表示をするものです。遺言があれば遺産分割協議をおこなわず相続手続きが進められるので、相続人同士でのトラブル防止につながります。遺言には自筆証書遺言や公正証...
2024-04-23