2023-09-12
任意売却をおこなう際、債権者によって求められる費用のひとつに「ハンコ代」があります。
ただしハンコ代を支払う必要のある方とそうでない方がいて、必ずしも用意しなければならない費用とは限りません。
今回はハンコ代を支払う必要のある方とそうでない方がどのように分かれるのか、ハンコ代の相場はどれくらいなのかについてご紹介します。
\お気軽にご相談ください!/
不動産を任意売却する際は抵当権を抹消する必要があり、抵当権を抹消するためには債権者による押印が必要です。
この際の押印にかかる手数料として支払うのがいわゆる「ハンコ代」で、ハンコ代は「担保解除料」と呼ばれることもあります。
債権者が押印していない書類は法務局に提出しても無効と判断され、登記簿謄本から抵当権が抹消されないため、そのままでは任意売却ができません。
抵当権者が複数いる多重債務の場合は、抵当権を設定した順番によって抵当権を行使できる順位が変わります。
2番抵当債権者以降の場合、任意売却による売却益だけでは貸したお金の全額を回収できないケースが多いため、この点に配慮し慣例として支払うのがハンコ代です。
▼この記事も読まれています
筆界未確定地は売却可能?筆界未確定の土地を売却する方法をご紹介
\お気軽にご相談ください!/
任意売却におけるハンコ代は債権者が複数いる場合のみ発生します。
ハンコ代の相場には明確な規定がなく、それぞれの債権者と交渉し、合意した金額を支払うのが基本です。
ただし住宅金融支援機構ではハンコ代の基準を明確に規定しています。
これによると抵当権の第2順位には「30万円または残元金の1割」、第3順位には「20万円または残代金の1割」、第4順位以下には「10万円または残代金の1割」のうち少ないほうを支払います。
▼この記事も読まれています
任意売却をおこなうとブラックリスト入り?注意点などをご紹介
\お気軽にご相談ください!/
ハンコ代は債権者が複数いる場合に発生するため、債権者が1人しかいない場合はハンコ代が発生しません。
また、債権者が複数いたとしても、債務の合計額以上で任意売却できる場合もハンコ代の支払いは不要です。
反対に債権者が複数いて、なおかつ任意売却による売却益が債務の合計を下回る場合は、ハンコ代が発生する可能性があります。
▼この記事も読まれています
不動産を売却するときの必要な告知書とは?書き方や注意点についてご紹介
ハンコ代とは、任意売却する物件の抵当権を抹消するために支払う手数料のようなものです。
ハンコ代の相場を明確に定めているのは住宅金融支援機構のみで、基本的には債権者と交渉して金額を決めることになります。
任意売却の売却益で債務を完済できる場合、ハンコ代は発生しません。
茂原市や房総半島エリアの不動産売却のことならエヌ・ビー・ホーム株式会社へ。
地域密着で住居、空家、土地の無料査定を行っております。
30年の実績と経験でお客様のお悩み解決のお手伝いをいたしますので、ぜひお問い合わせください。
投資用マンションが手放されやすいタイミングは、維持費が負担になったり、逆に売り時とも言える条件が揃ったりしたときです。判断に迷わないためにも、ご自身の中で判断軸が定まっていると良いでしょう。本記事では、投資用マンショ...
2025-06-10
土地を売却するにあたって、そのままだと売却できずなんらかの準備が必要になることがあります。測量を実施しないと売却できない場合は、費用がかかってしまいますが専門家に依頼しましょう。今回は土地売却時に測量が必要なのはどの...
2025-05-27
一戸建てやマンションなど、所有している不動産の売却を不動産会社に依頼すると物件調査が実施されます。せっかく調査を受けるならなぜ不動産を売却するにあたり物件調査が必要なのか、どのような流れで進むのかなど、概要を知ってお...
2025-05-27
不動産売却をおこなうとき、既存住宅売買瑕疵保険に加入するケースがあります。これは一見すると買主向けの保険のようですが、売主にも一定のメリットがあるため、加入を一度検討したいところです。そこで今回は、既存住宅売買瑕疵保...
2025-05-20
不動産を売却するにあたり、不動産会社へ仲介を依頼する方は多いでしょう。この場合、担当者はどのように選べば不動産の売却がスムーズにすすむのでしょうか。ここでは不動産売却の担当者の役割とは何か、担当者の選び方として見極め...
2025-05-13
自宅を用いて現金をつくる方法には、売却後の不動産を賃貸物件として借りるリースバックがあります。リースバックのほかにも融資を用いた現金化の方法がありますが、両者は大きく異なるサービスです。今回は、リースバックと融資の審...
2025-05-13
ご自宅を売ると決めたら、まず最初に不動産会社に査定をご依頼ください。査定価格はご自宅の売り出し価格を決める際の参考になるものですが、状態の良し悪しだけでなく、書類の有無によっても金額が左右されることがあります。こちら...
2025-03-04
不動産売却を早く売りたいと検討している方や、早く売るべきなのか迷っている方は多くいます。どうして早く売りたいのか、その理由や早期売却を迫られるケースを知っておくと、売却を検討している方が早期売却の判断をするのに便利で...
2024-07-23
不動産の売却において、契約内容と実際の間に相違が発見される場合があります。このとき売り主が買い主に対して負う法的責任を契約不適合責任といいますが、以前は瑕疵担保責任と呼ばれていました。今回は、瑕疵担保責任から契約不適...
2025-01-19
不動産を相続する際の相続登記が義務化されたことをご存じですか?義務化に際して登記を怠った際の罰則も設けられているので、不動産を相続するときは忘れずに相続登記をおこないましょう。今回は、不動産相続時の相続登記が義務化さ...
2025-01-19
お墓に近い不動産の売却を検討している場合、メリットや注意点について事前に知っておきたい方も多いでしょう。この記事では、墓地が近くにある物件を売却する場合の利点や注意点について解説をしています。お墓に近い場所にある不動...
2024-12-24
一戸建ての売却を視野に入れて、不動産会社に査定の依頼を検討している方は多いでしょう。はじめて不動産の査定を受ける方は、査定の流れを事前に把握して、入念な準備を進めたいと考えているかもしれません。そこで今回は、不動産会...
2024-09-24
親が認知症などで判断能力を失い、実家を売却するために成年後見人制度の利用が必要となるケースがあります。制度について事前によく知っておけば、突然の事態に焦らずに冷静に対処できるでしょう。そこで今回は、成年後見人制度とは...
2025-05-20
相続する建物が古いものだった場合、未登記のままになっているかもしれません。未登記不動産にはさまざまなデメリットがあるため、相続のタイミングで登記を済ませてしまうのがおすすめです。この記事では、不動産が未登記になってい...
2025-05-06
土地や建物を売りたいときには、不動産会社へ依頼して買い手を探すのが一般的です。売主のなかには、物件が精神科病院に近いなど、地理的な条件によって買い手をみつけられるか心配される方がみられます。この記事では、精神科病院に...
2025-03-25
親から家や土地などの不動産を相続することを、楽しみにしている方もいるかもしれません。しかし、場合によっては維持経費ばかりがかかる「負動産」である可能性もあります。今回は、そんな負動産を相続してしまった際の処分方法、相...
2025-03-04